坂本龍一 Is Your Time @NTT Inter Communication Center.
3/10日ホテルに泊まり、その夜にたまたまテレビつけたら、坂本龍一さんがドキュメンタリーで東日本大震災で津波に流されたピアノを使った設置音楽展をやってるとのことでした。
3/11で呼ばれているのかなという予感がしましてNTTインターコミュニケーションセンターに見に行ってきました。
どこ行ってもなんですがこの手の引きめっちゃ強いんですよね、、笑
ドキュメンタリーでは地震の波形を音に変換してピアノで鳴らしているがそれは誰にもまだ言ってないとおっしゃってました。
受け取る人がどう受け取るか限定したくなかったそうです。
中に入るとボロボロのピアノに自動演奏装置がつけられ数10枚ディスプレイの光と共に音が鳴っていました。
聴き入る人や歩いて回る人、ピアノの周りと部屋の隅っこや様々な場所で何を考えているのだろう、という人がたくさん展示の現場にいました。
「もとはモノだったものが、人によって変形され、時間と共に、あるいは巨大な自然の力によってまたものに還って行く。」
本来自然は制御できないもので、情け容赦なく分け隔てなく全てを奪い去って行く現象にもなり得ます。
それは、とても強力な力です。
人が生きて行くためにはその力、自然を制御する必要があり、科学を発展させることにより人はそれを制御できるようになる。
自然に従っては生きてはいけないが、それでも従わざるを得ない巨大な力である事を忘れることはできない。
そして、時間が経ちそれを忘れ、更に制御しようとし、何度も何度も失敗してやり直してというのが人間が発展してきた循環なわけです。
流されたピアノを見て、またその音を聞いて言葉にならない感覚を覚えました。
現在出されてるアルバム「async」の映像コンペの入賞発表も見れたので見てきました。
人が関わるものやストーリーのあるもの。
子供達の遊び場での出来事を非日常的に捉えた作品や日常的なものを切り取って不思議な世界にした作品が選ばれていました。
Ryuichi Sakamoto - "andata" (from "async")