シャガール展 三次元の世界 名古屋市美術館
2018 2/16 シャガール展 三次元の世界 名古屋市美術館
名古屋市美術館で2017年12月14日(木曜日)から2018年2月18日(日曜日)まで行われていて滑り込みで見てきました。
シャガールは1887年7月7日〜1985年3月28日)は色彩豊かな絵画が有名な画家で、今回は陶器や彫刻などの立体、銅板や木版画や絵画においても画面の分け方奥行きの取り方や色彩による立体感の割り出しなどを視点にしている展示でした。
シャガールはロシア出身ですが、主にフランスで活躍した芸術家です。
今回元々ロシア出身で故郷に帰った時の作品やユダヤ人であったシャガールはドイツのナチスの迫害などを理由にアメリカへ亡命していた頃の作品などがありました。
気になったのはマチスのフォービズムやピカソのキュビズムに影響を受けたと書かれた作品で、シャガールは確かシュルレアリスムやピカソのキュビズムを否定していたといった記事を見たことがあってそうなのかと思っていたのですが、それに影響を受けた作品が数展ありその辺りも興味深かったです(調べてみると当時のムーブメントなので画家として影響を受けても当然だという印象を受けました)
シュルレアリスムの本当の元はシャガールだという話もあるらしくそれも興味深い点でした。
また、シャガールは63歳から彫刻を始めたのですが、作り方も絵画をそのまま彫刻にするなどこの展示では下絵と下絵に対する色付けなどシャガールが彫刻作品を作るにあたり試行錯誤をした経過が見ることができました。
シャガールにとって彫刻は絵画の立体化のような印象でした。
今回の展示で主になっていた作品は愛の画家と称されるよう妻に向けた作品が多く、おなじみの牛、やぎ、ニワトリや魚のモチーフの作品など相変わらず見ることができました。
前回見た展示では幻想的なシャガールブルーと呼ばれる青色で有名なステンドグラスの下絵やオペラ座の天井画の下書きなど仮にプロジェクションマッピングにしたもの、色彩の豊かな絵画などをメインにしてましたが今回こうしたシャガールの技術的な視点を主にした展示をみれてよりよくわかった気がします。
地味に4回くらいシャガール展見にいってる気がする、、
青森県立美術館で同じテーマで展示やるみたいですね。
バレエ、アレコの背景画が収蔵されているのでちょっと遠いけど見にいってみるのもいいかもしれません。
※何年か前にパリ・オペラ座に行った時に撮ったものです。
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